AWARD
学生設計賞

2026.6.11

第23回「集合住宅再生・団地再生・地域再生学生賞」受賞作品紹介・審査員講評⑤奨励賞

・奨励賞

受賞者
(グループ)都市デルタ総合研究所
(メンバー)山畑璃紗、小野あんり、箕輪穣、由利真理
所 属
早稲田大学大学院・創造理工学 研究科・建築学専攻
題 名
積層する住まいー団地上層部を地盤としたまちの骨格となる住宅街―

作品講評:宮部浩幸(近畿大学建築学部建築学科 教授/SPEAC)

谷戸地形で高低差の大きな土地に立つ団地の改修計画。周辺を含め移動負担の大きなエリアにある。団地の既存建物を標高の高い側の周辺住宅地のGLラインに合わせて上階部分を減築し、その屋上を新たな地盤面とみなし、小学校への平坦なルートを新設の橋状の構造物で確保、EVの設置で地面との行き来の負担も低減している。新たな地盤とみなした既存躯体の上には新たな戸建て住宅が計画されている。
団地の既存建物を使うことで団地住民の住環境の改善だけでなく、周辺の住宅地の移動負担の低減まではかろうというアイデアが良かった。しかしながら、橋状の構造物のスケールや量が過大に感じられた点に改善の余地がありそうである。
また、団地の既存住宅の外周にバルコニー状のスペースを追加して、新たな使い方を提案、既存の団地の住民、周辺住民、新たな住民の活動が作り出す風景をイメージしていることも評価された。こちらのアイデアは既存住宅の間取りをそれほどいじることなくできそうで、小さな改変で大きな効果を生み出しそうであった。