2004.4.27
私ども「NPO団地再生研究会」と「団地再生産業協議会(任意団体)」とは、わが国の老朽化住宅団地の再生を目指し、昨年、秋に発足いたしました。
この「団地再生」では、21世紀のサステナブル社会にふさわしい住生活とコミュニティ活動を支えられる「住居・街・都市」環境の再整備を図るため、それに必要なさまざまな分野のノウハウの研究開発と実証とが不可欠であると考えております。
そのため、この二つの組織の昨年の設立まで、5年ほどに渡って「旧団地再生研究会」は、40年前から建設されてきた住宅団地の現状を調査しつつ、この問題で先行する欧州での団地再生の状況視察を繰返してきました。この事前研究の結果は「スクラップ&ビルド(建替え)」から「既存の建物などの使えるもの部分は使い続け、それ以外の部分は必要に応じて取替える」という建築技術、および、現在の居住者を支援することによる住環境問題の自助努力的システムの導入であると考えております。
そこでこの度、欧州での団地再生をご紹介しながら、今後国内でおこなわれるであろう「団地再生」事業を考えるシンポジウムを開催することにいたしました。
行政や企業レベルでの再生ビジネスの現状と課題を探りながら、今後の「団地再生」のあり方を皆様と考えられればと思っております。